北京市中心部から車で約2時間30分、密雲区に位置する朱家湾村は、清水河の恵で潤うのどかな農村地帯。りんごや栗、ハチミツ、卵などの生産が盛んで、近年は観光産業にも取り組んでいる。村では油菜花基地という菜の花畑を作っており、5月になると30ヘクタールもの広大な地に黄色い花が満開となり観光客を魅了する。
少しずつ花が開き始める時期は、ちょうどきれいな蝶が舞い、さわやかな風が頬に心地良い。心ゆくまで菜の花を鑑賞した後は、地元の新鮮な野菜を使った農家料理を楽しみたい。
朱家湾村を後にし、次に向うのが今回の小旅行のメインスポットである古北口長城だ。この長城の歴史は古く、造営の開始は北斉時代、現存する長城の大部分は明代の修復だ。古くより北京の門戸として関所がおかれた古北口を守る長城であり、自然のままの姿で保存された観光地化されていない長城として知られている。古北口長城へ登るための山道入口は、古御道の門から車で5分ほど走ったところにある。そこから20分ほど山道を辿ると蟠龍山長城に到着。点在する烽火台からは長城全体を見渡すことができ、息をのむほどに素晴らしい景観を満喫することができる。自然そのままの荒々しい長城からは、歴史の息遣いが聞こえてきそうだ。週末は、春の自然と歴史ロマンを求めて小旅行するのはいかがだろうか。
|