毎年春節を過ぎると、北京市の北西にある臥佛寺の境内では数百本ある腊梅(là méi)「蝋梅」の花が咲き誇る。唐の時代には既に咲いていたというこの蝋梅の花は「蝋細工」で作られた梅の花のようであり、蝋月(旧暦の12月)に咲き始めることからこの名前が付いたといわれている。
臥佛寺が建立されたのも唐の時代、正式には「十方普覚寺」といい、現在は北京植物園の中にある。寺に祭られているお釈迦様が長さ5.2メートルの涅槃像であることからいつしか臥佛寺と呼ばれるようになったということである。狼狽の開花を合図に、境内はこれから花の時期を迎える。今は高さ15メートルの白木蓮が咲き始めているということである。
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