少数民族の文化財は、歴史の発展過程で漢民族に同化したか或いは、滅亡してしまった民族の存在を確かに示す文化遺産であり、中華文明の一部をなすものである。
これらの貴重な文化財を保護するため、1959年、中国政府は中国各少数民族の文化財を収集、保管する専門施設として民族文化宮を設立した。この50年の間に民族文化宮が収集した中国56の少数民族の文化財は、約5万点、図書資料は54万件にのぼる。集められた文化財は、中国各少数民族の歴史、文化、芸術、宗教、政治経済など各テーマ別に丁寧に分類整理され、厳重に保管されている。
民族文化宮では所蔵品の中から厳選した貴重な文化財を展示し、人々の少数民族に対する理解を促している。これらの精美な文化財の大多数は史料的価値も高く、民族文化宮でしか見ることができない。展示品は極めて豊かな少数民族の歴史や文化の情報を含み、中華民族の多様な文化とアジアの民族文化の研究において貴重な資料になっている。
住所:北京市西城区復興門内大街49号
|