海淀区の北京動物園の北側にある。明の永楽年間の創建で、清の乾隆26年(1761)に改修し大正覚寺と改称。寺の後ろに明の成化9年(1473)建立の金剛宝座塔(高い基壇に五つの塔が立つ塔)があるので、俗に五塔寺という。堂宇は20世紀始めにすべて破壊され、残っているのは金剛宝座塔のみ。
インドから来た高僧が、インド東部のブッダガヤ(仏教随一の聖地)の大塔を模して造った。十三層の屋根をもつ高さ八メートルの大塔を、四つの十一層高さ七メートルの小塔が囲むように造られている。塔身と宝座に仏像、サンスクリット文字、仏教独特の装飾文様が彫られている。インドのパコダ様式の外観をしているが、構造と彫刻は中国の伝統をふまえた様式で、両者の融合が独特の雰囲気を醸し出している。
境内の奥は、「北京石刻芸術博物館」となっており、さまざまな石碑を集めた碑林や石像が陳列されている。
住所:北京市海淀区西直門外動物園の北
チケット代:20元
開放時間:9:00-16:30
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