紅螺寺は北京市の懐柔区の紅螺山の南山麓にある。市内中心部からは北へ約50km(公共バスで2時間)といった距離なので日帰りで楽しめるスポット。車があるならば、慕田峪長城が近くにあるので寄ってみるのも良いだろう。面積6k㎡という大規模な境内には、山林、渓谷、五百羅漢、遊園地などの見所がたくさん。また、山頂には観音寺(同じ入場券でOK)があるので足を伸ばしてみて欲しい。秋は紅葉が素晴らしい。
古くから中国仏教の聖地とされてきた紅螺山に、お寺が創建されたのは東晋時代348年。その後、唐代に高僧鄧隠峰によって、山林の整備と建物の拡大がなされ現在の規模となった。明代になると自然の美しいことから貴族達に重用され、数回の修復が行われて今に至っている。1923年に中国三大僧侶に選ばれた普泉僧侶がいたことでも有名。
伝えによると、寺院の裏山に二条の虹がかかり、紅色の光を放った。村人たちは神の虹だと噂し、紅螺寺と名づけたという。北京市内から東北へ約57キロ。創建は348年、原名は大明寺、明正統年間(1436-1449)に護国資福禅寺と改名。
裏山に畳翠亭を経て観音寺までの山道が整備され、周囲は休暇村を含む観光地となっている。寺院の右手には石像の五百羅漢園がある。その石像が全て真新しく最近の力作である。古来ここに多くの五百羅漢が伝わっていたのであろうが、その伝わってきたままの五百羅漢を拝観したいものだ。そんなこともあって、寺院の古さをまったく感じない。まるで1、2百年前に建てられた寺院のようなのである。そして、僧侶が見えないこともあって、寺院の感覚が無くなってくる。
チケット代:紅螺寺は20元、紅螺寺観光区は15元
開放時間:07:00-18:00
アクセス:東直門からバス916路線を懐柔までタクシーで行く。あるいは、懐柔までバス6、16路に乗り換えて行く。
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