天壇公園は1420年に造成され、明・清代の皇帝がここで天を祀り豊作を祈る場所であった。総面積は273万平方メートルあり、現存する一番大きい祭祀建築群である。
公園内は壁が二重になっており、南側は四角く、北側は丸くなっている場所があり、「天圓地方」と言われ、公園のシンボルである。
園内で最も有名なのは「圜丘清音」と称される園丘壇である。
園丘壇は明の嘉靖9年に建てられ、清の乾龍14年に建て替えられた。全て漢白玉石で造られており、外側は四角く、内側が丸い2重の壁で囲まれている。壇の高さは5メートルで、三段の円壇からなっている。
その間の中に一枚の丸い石が敷かれ、天心石と言う。丸い石の外側にはそれを囲むように丸く石が敷かれている。この石の円は各段に9周ずつ存在し、それぞれの円には9の倍数の石が敷かれている。1周目の円には9枚の石が使用され、2周目の円は18枚の石、という規則になっており、1段目の最後の円である9周目には81枚の石が敷かれている。2段目の最初の円である10週目には90枚の石が敷かれ、18周目の162枚まで続く。3段目は19周目の171枚から始まり、27周目の243枚まである。この3段に分かれた石の円に使用されている石の総数は9×378で3402枚である。これはなぜか。
古代の観念論者は奇数を「陽数」または「天数」と呼び、皇帝は自分を天、あるいは太陽を象徴するものと考えた。9は陽数の一番大きい数である。そこで9という数を使ったわけである。
園丘壇の「天心石」に立つと面白いことに気付く。小さい声で話しても、自分の耳にだけその声が大きく聞こえるのである。他の場所にいる人はそうは感じない。「天心石」に立った本人だけに声が跳ね返ってくるのである。測定した結果、声を出してからこだまが戻ってくるまでの時間はたったの0.02秒。人の耳は自分の声とこだまの違いを区別することができないため、自分の声が大きくなったと錯覚してしまう。昔、皇帝はこの「天心石」でその年に起きた重要な出来事を天に報告したのである。
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