北京はかつて五つの王朝の都であった。明陵は北京の西北約50kmの地点にある。明の歴代16名の皇帝のうち13名がここに陵を造ったため、明の十三陵と呼ばれるようになった。陵の周囲を山が囲み、陵がある場所は盆地となっており、自然に閉鎖された環境になっている。十三の陵は盆地の東、北、西の三面に配置され、それぞれ山が背景にある。そのうち長陵は一番規模が大きく雄大で、一番早くに造られた。
13陵墓のうち現在公開されているのは3カ所。長陵は成祖永楽帝と皇后の陵墓で、13陵のうち最大、最古のもの。長陵までの参道にはズラリと石像が並ぶ。昭陵は12代皇帝隆慶帝のもの。いちばんの見どころとなるのが定陵で、第13代万暦帝と2人の皇后の陵墓。深さ27mの地下宮殿には棺や副葬品が置かれていた。現在、この地下宮殿も公開している。
「落照」は夕日の残照という意味である。錦に花を添えるように、夕日の下で、明の十三陵もっと荘重になっている。「明陵落照」も明の十三陵を描く最適な言い回しになった。
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