いよいよ春本番、気温も丁度良くなり空気も清々しい。街角の植物も新緑の芽が生え始め、風景もだんだんと綺麗になってきた。この時期に外に出かけず、年に一度の北京の短い春を逃してしまうことは何とも残念なこと。長城に登るなら今が最高のシーズン!会社のイベントで、慕田峪長城へピクニックに出かけた。いつもは事務室から動こうとしない役員達も、春の美しい景色を求め、今回はイベントに参加した。
7時30分、地下鉄建国門駅に集合。その後、観光バスに乗り込み、2時間ほど車に揺られて慕田峪長城の麓に到着。目的地までの道の途中にも色々な観光スポットがあり、また長城の近くには多くの山荘が立ち並んでいる。
長城の麓は、記念品などを売る小売店でにぎわう。長城に関連した記念品がずらりと並ぶ。記念品はバラエティーに富み、人形、絵画、カバン、長城模型など尽きることはない。ここを訪れる外国人も多いので、年配の売り子も英語で呼び込みや商品紹介をしている。でも観光地の売店は高い値段を言ってくるので、しっかりと値切らないと損することがあるのでご注意。
長城に登る際には、あらかじめ飲物や小腹が空いたときに食べるお菓子などを用意しておいた方が良い。長城の麓でも確かに値段は高いが、上に登れば登るほど、価格も上がっていく。町のスーパーで通常2元で売られている飲料水は、長城の麓で5元、頂上まで行くと10元になる。
今回は平日だったので、人は多くなく、観光客の半分は外国人だった。長城を登るのは大変なので、体力を温存するため休憩を取りながら進んでいくのが良い。正午近くなると日差しが強くなるので、12時前には頂上に到着しておきたい。つまり、朝早い時間からスタートするのが肝心だ。
慕田峪長城の歴史は北斉時代に遡る。北斉は北方騎馬民族を抑える為に当地に長城を建造、明朝成立後朱元璋は徐達を派遣し、居庸関と古北口間に防御線をひいた。そしてこの北斉の長城跡に新たに長城を建設、1404年(永楽2年)に関がもうけられ慕田峪関と名づけられた。明代末には戚継光らが守備するなど首都防衛の為何度も強化が図られた。この様に戦略的に重要な事から何度も修復され、慕田峪長城は明の長城の中でも状態が良いものの一つとなっている。
また観光用のロープウェイが設置されており、ロープウェイから慕田峪長城の険しい地形と雄大さが味わえる。
長い石の階段を上りきると、ついに長城に到着。長城の旅はここからが本番。長城は、きれいに整った石を一つ一つ積み上げて築かれている。工具が発達していなかった時代に、昔の人がどのようにしてこのような建築物を造り上げたのか、実物を目の前にして驚きを隠せない。春めいた景色と歴史的な長城の姿が合わさり、息を呑むほど美しい風景が広がる。
わざわざ長城まで来て結婚記念写真を撮るカップルもいた。ウエディングドレスを着る新婦は幸せそうに微笑みを浮かべ、その姿も美しい風景になった。
長城の頂点を目指して登っていると、一緒に来ていた仲間たちの多くが急な長城の坂に耐えきれずに止まってしまった。中国では「不到長城非好漢(長城(の頂点)に登らなければ好漢ではない)という言葉があり、私と数名の同僚は頂点を目指して懸命に足を進めた。何とか第14号敵楼まで到着した。ここが頂上かと思って下りてしまったが、まだ第15号敵楼があったようだ。
長城の観光が終わった後、バスに乗ってニジマスで有名な順通農家レストランへ行った。
ここではニジマスをメインとした料理を食べた。魚の炙り焼き、魚のフライ、揚げ魚の甘酢あんかけなど、様々な魚を使った料理を味わった。ほかに、野菜や「窝窝头」のような農家ならではの料理もみんなの気分を盛り上げた。長く都市生活を過ごす人々にとっては、無公害食品はさらに魅力的だろう。
料理はもちろん、レストランの周りの景色も最高だ。食後に少し散歩するのも良い。レストランの前には、3,4つの池があり、その中には沢山の魚が自由に泳いでいる。この池の1つに、体長1mほどの鱒がいて、多くの人たちから注目されていた。小さい滝が流れ落ちる場所もあり、その滝の上には木製の小屋が設置されている。高台になっているこの場所で、目の前に広がる風景を眺めつつ、友人とお喋りしながら過ごしたりすることもできる。
もうしばらくこの場所でゆっくりとしたかったが、帰りのバスの時間があるので仕方ない。今度は友人と一緒に来てみたい。レジャーにはぴったりの場所だろう。
チケット:45元
開放時間:8:00~16:00
交通
バス路線
北京地下鉄東直門駅より旅遊専線936系統に乗車し、長城まで直行。(毎日7、8、9時に発車、14、15、16時に戻ってくる行程)
自動車
市街の北三環路、北四環路から京承高速道路にのり、北台路(13)出口より案内標識に従うと到着する
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