ポンハオ劇場のリャン・タンタンは言う。「あなたがここを好きな理由、それは他の人がここを好きな理由でもあるのです」。
「ポンハオ(蓬蒿)」とは、李白の詩の一部「天を仰ぎ大笑して門を出でて去る蓬蒿の人ならんや」から引用されたものだ。蓬蒿とは普通の人という意味だ。ごく普通の人がこの劇場に訪れ演劇を楽しんでくれるようにと名付けられたものだ。2008年、北京で初めて民間で経営される劇場「ポンハオ」が登場した。賑やかな南鑼鼓巷を横切る東棉花胡同、その胡同に面する中央戯劇学院の隣の小さな路地の奥にポンハオはひっそりと存在している。四合院を改造してつくられた劇場である。演劇スペースの他にカフェ、屋上にはテラスを備えている。
創立者のワン・シャンは「恐れ故に私はこの劇場を造った」と繰り返し言った。この言葉には多くの意味合いがある。あえて説明しなくても、心が共鳴する人ならば感じ取れるかもしれない。多くの一般の人々が劇場を訪れて演劇を鑑賞し、観客同士が出会い良い影響を与え合ってほしい。お互いに心を高め続け、素晴らしい人になってもらいたいというのが創立者の願いである。
ポンハオ劇場は演劇を主として、モダンダンスや音楽、エキシビションなど、創立者たち自身が好きなものを基準に公演している。7割は演劇である。そのほか創立者たちはモダンダンスがとても好きなのであとの2割がモダンダンス、残りの1割はその他の種類の公演である。ポンハオ劇場は文学劇場と位置づけられている。創立者たちは演劇の本質は文学に由来すると考えているようだ。
ポンハオにはカフェもある。そこでは公演の前後に観客と役者とが交流することができる。創立者はこのように話している。「この空間をデザインするときに、一つの劇場はただ単に公演や見物するだけのものにするべきではないという思いが強くありました。やはり演劇を見る前後の時間は上演されるものと同様に重要なのです。つまり創作者と観賞者が一緒に休憩し、余韻にひたるかまたは非難をする。それらの交流が無いことなどありえないのです。そういった時間の意義とは、演劇を観賞する心がそれを感じる時間をできるだけ長くすることにあります。観客には消化する時間が必要です。また創作者は自分の観客に耳を傾けることが必要です。劇場にカフェがあるのはごく当たり前のことなのです。精神的に得るものがあることが重要です。これからの観客は、開演前に劇場に行きカフェでちょっと座って、開演を待とうと自然に思うようになるときがいずれ来るかもしれません」。
蓬蒿(ポンハオ)劇場・カフェ
劇場営業時間:14:30〜21:30(ホームページ参照)
カフェ営業時間:10:00〜24:00
チケット:ホームページ参照
住所:北京市東城区交道口南大街東棉花胡同35号
TEL:+86 10 6400 6472
http://www.penghaoren.com
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