王府(=皇族の邸宅)文化は中華民族の伝統文化の重要な一部として、貴族文化と庶民文化とのつながり役を務めています。北京市西城区の前海西街にある恭王府は、中国における現存する王府の中では、もっとも無傷で保存されてきた清の王府であり、全国重点文化財保護部門として、中国の王府文化の代表役を務めています。
恭王府について、「月牙川が竜のように宅を巡り、遠くに見える西山はうずくまる虎の如し」という描写が史書にあります。その場所は絶好の位置にあるということです。昔の人は、家を建てる時に風水を非常に重要視していました。北京には竜脈が2本あると言われます。その一は土の竜、即ち故宮の竜脈であり、もう一つは水の竜、後海と北海を通る直線を指します。恭王府はちょうど水の竜という竜脈に位置するため、風水絶好のところとされています。昔の人は、水をお金と見たもので、恭王府も至るとこるに水が見られ、湖の水は玉泉湖から引かれています。その水は中にしか入らず、外には流れないことも、風水学で言う財を収める見解に合っています。恭王府辺りに住んでいた中国の10大名将と郭沫若などは、みな非常に長生きしました。また、北京では長寿の年寄りがいちばん多いと言われているところは、ほかでもなく恭王府辺りなのです。ここはまさに北京の宝です。風光明媚の北京什刹海の南西方角には、青い柳がなびいている長くて静かな路地があります。その路地の先には、ある王府が立っています。そこは、現存の王府の中でもいちばん無傷で保存されてきた恭親王府です。恭親王府の前身は、清の乾隆の年の重役である和珅の屋敷と、嘉慶皇帝の弟の永璘の屋敷でした。 恭王府の規模が非常に大きいです。敷地面積は約6万平方メートルあり、邸宅と庭園からなっています。それぞれ建築群が30ヵ所あり、こだわりのあった立地と立派な風格で人々を魅了しています。庭園の別名は錦翠園で、立地と設計のレベルはかなり高いです。庭園は紫禁城にある寧寿宮を写したものです。恭王府の邸宅と庭園の豪奢な設計、回りくねった部屋や中庭が演出してくれる風光明媚な景色があまりにも美しいため、『紅楼夢』に登場した栄国府と大観園はもしかしてここではないかといったような噂さえ出ています。 住所:北京市西城区前海西街17号
アクセス:13、42、107、111、118、810、850、814などのバスで行けます。
入場券:70元
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