什刹海は北京の歴史ある文化的な景勝地。前海、後海、西海の3つの湖から構成され、近くには恭王府、縦横に交錯する胡同、歴史ある鐘楼と鼓楼が什刹海に呼応するかのように存在している。胡同めぐりには最適なところだ。
鼓楼大街西側から什刹海へと入り、銀錠橋上から遠望する。晴れた日には、輪郭のくっきりとした山々が目に入ってくる。これが有名な燕京(昔の北京の呼称)八景の1つ、「銀錠で山を望む」。後海の両岸には郭沫若の旧居、宋慶齢の旧居なども点在している。
胡同に足を踏み入れれば当然、四合院を見なければ。親しみが感じられ、しかも静かで、生活の息吹に溢れている。庭は正方形で、生活するにはふさわしい広さだ。花や石が置かれている。カイドウが植えられているところが多く、ザクロの盆栽も並び、大きなかめには金魚が泳いでいる。寓意的で、縁起がよい。
什刹海一帯は現在の北京では胡同が最もよく保存された地区である。特に前門一帯で大規模な再開発が行われたため、北京の胡同を見たいならば、おそらく什刹海一帯より良いところはもう無いだろう。
什刹海周辺の胡同はほとんど鼓楼古建築保護地帯にある。ここは北京の重点保護胡同区域の一つではあるが、近年来やはり再開発の影響を少なからず受けている。鼓楼近くでは道の拡張のために一部の胡同は消え去り、筆者が三年前に撮影した胡同の一部はもう今日では見ることができない。
|