故宮の西側には、「西苑」や「太液池」と呼ばれる細長い湖が広がっている。この湖はさらに北海、中海、南海の3つに分かれ、そのうち北海は、遼、金、元、明、清の数代を経て少しずつ築造された皇室の庭園であり、900年の歴史を持つ。今は北海公園として公開され、北京でも美しい場所の一つだ。
北海の造園は、遠い昔の一つの神話に基づいて作られた。昔、東海の奥には、蓬莱、瀛洲、方丈の3つの山があり、そこでは不老不死の仙人たちが暮らしていた。中国を統一した秦の始皇帝は、不老不死の薬を徐福に見つけに行かせたが、結局、見つからなかった。漢代の武帝も夢中で不老不死の薬を探したが、その願いがかなうことはなかった。そのため長安の北側に「太液池」という大きな池を作り、池の中には3つの山を築造して、ぞれぞれ蓬莱、瀛洲、方丈と名づけた。その後、歴代の皇帝が庭園を造る時には、「池1つ、山3つ」の形に従った。北海もその一例である。
北海は太液池、瓊華島は蓬莱、もともと水の中にある團城と犀山台は瀛洲と方丈を表しており、園内の「呂公洞」や「仙人庵」、「銅仙承露皿」なども、すべて仙人信仰の意味が含まれている。
北海公園の中心にある瓊華島は、建築物や景観がとても複雑だ。東側は山に沿って永安寺、正覚寺、白塔などの仏教建築物があり、特に白塔は北海公園のシンボル的な存在だ。西側には悦心殿、慶霄楼があり、閲古楼、漪瀾堂、双虹榭などもそれぞれ趣きのある建築である。
北海公園の東岸と北岸には、画舫斎、静心斎、天王殿、小西天、五竜亭、九竜壁などの仏教建築や小さな庭園があり、南岸の水辺には團城が見える。團城にある建物は左右対称で建てられ、中央にある承光殿は雄大で作りも精巧である。
|