日本では秋になると山々が紅葉で赤色、黄色に染まり、自然と秋を感じることができるが、北京では「山」を見る機会が意外と少ない。香山公園は中国で最も有名な紅葉の名所のひとつであり、北京で秋の景色が最も美しい場所と言われている。今回はその香山に登った印象をお届けする。
日本では登山といえばそれなりの装備をして、さらに万が一の事態に備え、非常食の一つ二つ用意するイメージがあるが、香山の登山客を見る限り、それほど気合の入った人はいない。特に若い女性の中にはトレンチコートにハンドバック、皮のロングブーツ、とまるでショッピングに行くような恰好の人までいる。
登山路はすべて整備されているが勾配がきつく、休みながら登らないと大変である。そんな登山路でも、道脇には真っ直ぐに上へと続くけもの道がいくつか見られ、その道をせっかちな登山客が勾配に目もくれずまっすぐ登って行く。「回り道を嫌い、我が道を行く」中国らしさを感じられる一面だ。
出かける前には十分な水分を用意しておこう。もし無くなったり、忘れたりしても、途中の売り子(売店ではない)から買うことができる。ただし当然平地の値段より高い(5元程度)。またキュウリの販売をしているのも中国らしい。注文するとその場で皮を剥いてくれるので、そのままかぶりついて食べる。
今回は、紅葉はそれほど進んでいないが、頂上から眺める北京の風景は絶景。景色を楽しむのはもちろん、自分が知っている北京市内の観光地や滞在しているホテルを探したりするのも楽しいだろう。
下山する際は注意が必要。登山の際の疲労が思いのほか足に出ているうえ、下山路は急で狭い階段が多く存在する。細心の注意を払いながらゆっくりと進むことが重要だ。
山から下りて、もう一度山を眺める頃には山全体が夕日に染まる時間帯になっているかもしれない。夕日に染まった香山はまた趣が違って見えると思う。少しの時間、山を眺めながら体を休めるのも良いだろう。
この後登山より大変なバス争奪戦が始まるのだから…。
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