ここに展示されているのは、新石器時代から秦、漢の時代にかけての泥細工、瓦(かわら)、陶器である。収蔵品は3000点。このうち、2000点ぐらいが並んでいるそうだ。初期のかわらには鳥や動物の姿がかたどられているが、やがて、太陽や宇宙を連想させる模様も登場する。こうした模様は権力者の象徴、つまり、権力者の家でなければ、かわらは使えなかった、ということだろう。
陶器は、水や酒を入れる容器、食器など生活用品に使われた。その後は、門の扉の部分やお墓にも利用されるようになった。展示されている一つ一つを見ながらホールを歩いていくと、はるか昔の庶民の生活ぶりがしのばれる。
陶器は、日本人にもなじみが深く、日本からの研究者の来訪が絶えない。細川元総理大臣は熱心な陶器愛好者として知られるが、細川さんもここを訪ねたことがある。入り口に大きな写真が飾ってあった。感想文を書く寄せ書き帖をめくっていたら、何人かの日本人のもあった。
住所:北京市西城区右安門内西街12号(大観園北門)
電話:6353ー8811
チケット代:20元
開放時間:10:00-17:00月曜休み
アクセス:バス59、19、10、122、410、716、特3、937路線に乗る。
ホームページ:www.gtbwg.com
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