北京の中心部の湖、「什刹海」の沿岸に、洗練された生活小物をそろえた素敵なお店がオープンしました。場所は、「什刹海」の西沿にあるスターバックスの隣。小さなお店ですが、なかには、お香、石鹸、文房具、お茶の道具、布のバック、スカーフ、数珠など、センスのいい小物が揃っています。店名は、「観復博物館商店」。実はこの「観復博物館」は、北京では知る人ぞ知るアンティークの博物館で、お店は、この博物館のコレクションをデザインテーマにしているミュージアムショップです。

馬未都氏は、中国では全国的に有名なアンティークコレクター
「観復博物館」の創設者で、馬未都氏は、もとジャーナリストで、1980年代からアンティークのコレクションを始めています。1996年、自らのコレクションをもとに、中国では初の個人博物館、「観復博物館」を創設、その後2007年には、中国中央テレビの人気教養番組「百家講壇」に出演、骨董に関する豊富な知識と、骨董ビジネスの裏側を生き生きと語り、たちまち全国的な人気者になり、関連本なども沢山出版されています。今回オープンした「観復博物館商店」では、彼のアンティークコレクションのなかの陶器や家具から、パッケージの絵柄をおこしたり、スカーフの絵柄に使用した商品が中心で、素材が国宝級のものだけに、クオリティの高い仕上がりです。

中国文化の豊かさを感じさせる品々
店内の商品には、豊かな中国文化が感じられます。例えば、石鹸は、「艾草」(いぐさ)「何首烏」(カシュウ・漢方薬の1種)、「炭」など東洋的な香りのみ。中国文化をベースにした品々のみが並んでいます。また、店内には、博物館のコレクションをテーマにした品々のほかに、台湾の陶芸作家の茶道具、器など、アジアの生活小物がおかれ、セレクトショップ的な品揃えにもなっています。
「観復」は北京発のブランド
店の品物を買うと、「観復」のマークのついたペーパーバックにいれてくれます。また、店内には、「観復博物館」に関するパンフレットもおかれてあり、無料で持ち帰ることもできるので、「観復博物館」を紹介しながら、おみやげを渡すと珍しがられそうです。いってみれば、「観復」は北京発のブランドでこれからますます成長しそう。ぜひ、チェックしてみてください。市の中心部にあり、「什刹海」の観光の前後に立ち寄るにも便利。また夜遅くまでオープンしているのも、旅行者には嬉しいポイントです。

データ
「観復博物館商店」北京市西城区地安門西大街51-17号(什刹海の西沿岸にあるスターバックスの隣)
電話:8322-8818
営業時間:月曜~木曜11:30~24:00金曜~日曜:11:30~翌1:30(冬期は開店、閉店とも30分ほど早まる)
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