気が付かぬうちにまたひとつ、冬がひっそりと我々のそばを通り過ぎようとしている。生に満ちた春の息吹が寒冷な冬を吹き飛ばし、冬の寂しさの中ですごしてきた人たちもまた、活欲を取り戻している事だろう。特にお正月に親戚や友人たちと集い、美味しいものをたくさん食べ、体がまた少し“重く”なったと感じている人たちもそうであろう。
“チチチ”とさえずる小鳥を横に、早朝の公園で中国独楽(空中でまわして遊ぶ中国の伝統的こま、ディアボロ)に興じるのは昔ながらの中国の健康法のひとつだ。腕を振り、時には跳ねる。中国独楽を楽しんでる人はみな見ていて爽快で、精神の躍動を感じさせてくれる。
空竹、またの名を舞鈴とも言うが、これはただ一本の長い紐を使い鉄アレイのような形のコマをまわして遊ぶものだが、実はこの“スポーツ”のは既に二千年以上の歴史があるのだ。中国におけるとても古い民族スポーツの代表格なのだ。
空竹は俗に葫芦(フール)とも呼ばれたりもする。昔は若い娘が空竹をする様は雅であると捉えられていたが、現代においても若い娘の空竹はやはり妙技であったりもする。中国雑技の中でも空竹は代表的演目とされており、世界各地で披露され、また評価もされている。早くは86年にフランス明日国際際日金賞即ちフランス大統領賞を受賞し、中国に多大なる栄光をもたらした。竹を材料とし、中は空洞になっている事から“空竹”となったのが名前の由来である。空竹は中国伝統雑技の中でも比較的簡単ではあるが、なかなか奥が深く、練習を積むことで高難度な技も出来るようになる代表的演目なのだが、もともとはとても趣のある民間玩具であった。中国の北方では年越しや時節をむかえる際にはたくさんの人たちが、特に子供たちは空竹で遊んだりする。多くの“技”を楽しんでいるのだ。
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