黄帝陵墓は北京平谷区山東荘村西の「日下旧聞考」の記録によれば、「代々伝わる黄帝陵漁子山にあり、今平谷区の東北十五里、丘にそびえ、大きな塚のような形をした、つまり漁子山の下に軒轅廟があります。」漁子山は現地では廟山とも呼ばれ、過去に「軒轅廟」があり、山頂は「墓陵山」と呼ばれ、それこそが黄帝陵です。清の人孫承沢は「天府広記・陵園」の中でこう述べています、「北京東北の平谷区境内漁子山には大きな塚があり、俗称は「軒轅台」で、黄帝陵だと伝えられています。古くは寺があったが、今は崩れています。黄帝は冀（北京の一帯）にいたため、その墓が冀境内にあります。旧雲在橋山（陵西黄陵県橋山黄帝陵）、また寧州とも言われていますが、違います。」その他「大清一統志」、「長安客話」、「畿輔志」、「光緒順天府志」、「帝京景物略」、「平谷区志」などの古典によると、すべて黄帝陵は平谷区漁子山にあると記録されています。

1992年、北京市文化財研究所は中国社会科学院、歴史博物館、北京の歴史所の数部門を組織し、専門家や学者によってさらなる考証を行い、北京市平谷区山東荘漁子山の黄帝陵がまさに本物の黄帝の陵墓であるとしました（京畿の叢書「平谷」より）。軒轅廟は現在修復されましたが、知る人はまれで、観光客は多くありません。毎年清明節の時に、陝西黄帝陵のように、大規模な祭祀イベントを催して、その知名度を高め、更に多くの観光客と海外の子孫を引きつけ、本物の黄帝陵まで祖先を訪ねて来るようにします。さらに黄帝、炎帝と蚩尤の多くの活動と戦いはすべて北京市延慶と交わる河北を擁する一帯にあります。

北京は六朝の古郡としてだけではなく、世界的に有名な周口店猿人遺址があり、50万年前に、北京にはすでに人類の活動があったことが証明されています。門頭溝区の寺院村は東胡林で人に発見され、説明によれば1万年前、人類はすでに洞穴から出て行き、屋根のある家屋での生活をしていました。5千年前には、中華民族始祖の黄帝、炎帝、蚩尤の三大部落首領は、北京とその周辺で活動していました。

延慶区張山営郷の上阪泉村との下阪泉村は、川を間に分かれ、二つの村の南には清らかな泉が見られ、阪泉と呼ばれています。今は泉の水と河の水どちらも枯れてしまい、過去の延慶の一景でした。阪泉に関する、史籍は非常に多いです。例えば「史記・黄帝本紀」の中には、「軒轅（黄帝）は修徳振兵と炎帝が于阪泉の野で戦いました。」とあります。唐の「括地志」には「阪泉は今の名を黄帝泉といい、媯州にある戎県の東五十六里にあります。」と記されています。懐戎つまり今の懐来県では、懐戎の古城はすでにダムに沈められ、古城によって考証するところによれば、古阪泉は今の延慶区張山営の上、下阪泉だと言われています。

我が国の亡き有名な歴史学者範文瀾先生の専門書「中国通史」の中では「炎帝と黄帝の二人の帝は阪泉で三回衝突しており、考証によると、古媯州の管轄地は比較的広いです。県域の変化も少なく、上、下阪泉は時に懐来（古懐戎）に属し、時に延慶（古隆慶）に属し、まさしく今の阪泉の位置です。阪泉は炎帝と黄帝の争いで広く名を知られており、中華民族の祖先の炎帝と黄帝およびその部族は長期にわたりここで活動し、次第に融合しました。」と延べられています。明の「嘉靖隆慶志」には「阪山、城北十五里、軒轅と炎帝の戦いが阪泉の野つまりここ、その下に阪泉があります。」と記されています。1992年に北京市社会科学院歴史研究所の進めた論証により、この地は炎帝と黄帝の戦いの記念地とされました。また、延慶の旧県南の縉雲山は、黄帝の息子縉雲氏の住んでいた場所だったため、山の名を縉雲にしたと言われているそうです。

官庁ダムの南西にある涿鹿県礬山村、その西部に土城があります。前に修理した城は、四角形で、各辺約一里の長さで、今なお土の城壁で固められており、南城は一つ入口があり、聞くところこれは当時の城門で、「黄帝城」という名だそうです。城内には清らかな泉があり、「黄帝泉」といいます。城内は現在一つの宮殿を修理しており、これは観光事業の発展のためです。城外には、一千年前の銀杏があり、「黄帝樹」と呼ばれ、黄帝が植えたと伝えられていますが、実際には遼金代の遺物です。

黄帝城北の山の斜面には、温泉や暖泉があり、五千年前に伝わった、黄帝の部族の活動墓所です。現在の黄帝城の城門には黄帝の石像が刻まれており、そばに「黄帝城」の三文字が書かれています。礬山鎮竜王堂村には、「蚩尤城」（すなわち「蚩尤寨」）、「蚩尤泉」と「蚩尤墓」があります。蚩尤泉のそばの古松は高さ25メートル、周囲は3.9メートルに達します。その松はずばぬけて高く、傘のような冠の形をしており、「蚩尤松」と呼ばれています。明宣徳九年（1434年）に竜泉寺を建てる時植えられました。蚩尤泉のそばには古楡もあり、それは高さ28メートル、周囲が8メートルほどに達し、明朝の遺物として、我が国の「古い楡の極み」とされています。黄帝城の「黄帝古銀杏」、「蚩尤古松」と「楡樹王」はすべて青々と生い茂って成長し、生気に満ちています。

北京の黄帝陵は京東平谷区区城から東北5キロメートル、山東荘村西北の漁子山の上にあります。「日下旧聞考」の記録によれば、「代々伝わる黄帝陵漁子山にあり、今平谷区の東北十五里、丘にそびえ、大きな塚のような形をした、つまり漁子山の下に軒轅廟があります。」漁子山は現地では廟山とも呼ばれ、過去に「軒轅廟」があり、山頂は「墓陵山」と呼ばれ、それこそが黄帝陵です。清の人孫承沢は「天府広記・陵園」の中でこう述べています、「北京東北の平谷区境内漁子山には大きな塚があり、俗称は「軒轅台」で、黄帝陵だと伝えられています。古くは寺があったが、今は崩れています。黄帝は冀（北京の一帯）にいたため、その墓が冀境内にあります。旧雲在橋山（陵西黄陵県橋山黄帝陵）、また寧州とも言われていますが、違います。」その他「大清一統志」、「長安客話」、「畿輔志」、「光緒順天府志」、「帝京景物略」、「平谷区志」などの古典によると、すべて黄帝陵は平谷区漁子山にあると記録されています。

1992年、北京市文化財研究所は中国社会科学院、歴史博物館、北京の歴史所の数部門を組織し、専門家や学者によってさらなる考証を行い、北京市平谷区山東荘漁子山の黄帝陵がまさに本物の黄帝の陵墓であるとしました（京畿の叢書「平谷」より）。軒轅廟は現在修復されましたが、知る人はまれで、観光客は多くありません。毎年清明節の時に、陝西黄帝陵のように、大規模な祭祀イベントを催して、その知名度を高め、更に多くの観光客と海外の子孫を引きつけ、本物の黄帝陵まで祖先を訪ねて来るようにします。