中国で七夕の日に食べるものとして最も有名なのは「巧果」、またの名を「乞巧果子」と呼ばれるお菓子で、その種類も非常に豊富である。「巧果」の主な材料は油、小麦粉、シロップ。作り方は、まず砂糖を鍋に入れ火にかけ溶かしてシロップ状にする。それから小麦粉とゴマを混ぜてからテーブルの上に薄く伸ばす。冷めるのを待ち、包丁で長方形に切る。最後にそれをくるくると巻いてラグビーボールのような形にし、金色になるまで油で揚げる。手先が器用な場合は、星形など七夕にちなんだ形に仕上げてもいい。
中国の伝統的な食品「巧果」は、小麦粉で出来た型焼き菓子で、七夕にお供えし、食べる。多くは幾何学形をしており、表面には、さまざまな精巧で美しい吉祥模様が入っている。蓮蓬、モモ、トラ、ライオン、ネコ、サル、ニワトリ、ブタ、セミなどの模様が一般的だ。小麦粉を水で溶いて丸めたものを鉄なべで揚げた後、赤い綿糸とわらでできた串に刺し、端にはカラフルなフリンジを飾りにつける。一本の串は10数個の巧果子でできており、壁に掛けたり子供の首に飾ったりするアクセサリ兼おやつだ。巧果を食べると、子どもは頭が賢く手先が器用になるという言い伝えがある。真偽のほどはさておき、このような伝統的習慣を後世に伝えることが大切なのだろう。
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