北京市内から西へ約35キロ離れた門頭溝区の馬鞍山の麓に建つ戒台寺。正式名称は彗聚寺と言う。遼の咸雍5年(1609年)に法鈞大師が戒台を建ててから全国に知られるようになった、すでに1400年近い歴史を持つ仏教寺院だ。全国三大戒台(ほかは杭州の昭慶寺、泉州の開元寺の戒台)に数えられ「神州第一台」と呼ばれているようだ。明清代に何度も修築され、現在残っている建造物のほとんどは清代のもののようだ。昔はここで信徒に対して説法を行い、多くの人々がこの寺の名を慕って説法を聞きにきたそうだ。
戒台とは、僧侶が説法を受ける壇台のこと。戒壇ともいう。戒台寺には、“天下第一壇”と称えられる中国最大の戒壇がある。1070年(遼代の咸雍6年)に造られた。戒台寺は、仏門最高戒律の菩薩戒を伝授する中国仏教の最高学府でもあった。
明清の時代に修築が繰り返され、寺内にある建物のほとんどが清代に建てられたもの。主な建築物に天王殿、大雄宝殿などがある。寺院内を北上していくと数軒の四合院が見えてくる。清代以来、この辺りではライラックや牡丹の栽培が盛んに行われ、特に黒牡丹などの珍種を栽培していた所は牡丹院と呼ばれ有名。この牡丹院は、北京の伝統的建築である四合院と江南地方の庭園様式を見事に融合させた建物だ。
特色
戒台寺は、樹齢数百年の松が多くあることでも名高い。殿前の高台には、南北に臥龍松、九龍松、抱塔松、自在松、活動松が並んでおり、“戒台五松”として有名だ。また、これに龍鳳松、鳳尾松、鳳眼松、菊花松、蓮花松を加えて“十大奇松”ともいう。寺内の至るところに松や柏の木があり、これらの木に吹くそよ風の音が心地良い。
戒壇とは仏教用語で、戒律を授ける(授戒)ための場所を指し、日本では、鑑真が754年東大寺に戒壇院を建立し、先日紹介した太宰府の観世音寺、下野国(現在の栃木県)の薬師寺に戒壇を築いた(天下の三戒壇)。
日本のお寺と中国のお寺の違いは色々あるが、特徴的なのが線香の大きさ。中国の線香は巨大で、一組買って線香立てにお供えしようと思っても、火を付けるまで結構時間がかかる。
入場券:30元。
開放時間:詳しくは名所の従業員に問合せする。
歩き方
7路、931番バスに乗って直接着く、あるいは336、326番バスに乗って河滩に着いて、長距離バスに乗り換えて着くことができる。運転するなら、五孔橋洞阜石路から門頭沟区石門営に着く、道標がある。
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