八達嶺残長城自然風景区は国内で初めて「残長城」を一般に公開したところだ。なぜ「残」という文字を出したかと言えば、ここは人工の修復がされていないところのためだ。ある程度観光客が怪我をしないように補修はされたものの、全体的に万里の長城はそのままの状態だ。ここには四座の烽火台が残り、二段ある城壁は割れ目が出来ており、時代を感じさせる。山に沿って伸びている万里の長城はほぼ半分以上が消失している。しかしそれが返って時代を感じさせある種の美をかもし出している。いまだに残ったひとつひとつの城壁や草木を見ているとまるで歴史の中に入り込んだかのような錯覚におちいる。
専門家の考察によると、八達嶺残万里の長城にはふたつ考古学上の価値があるという。ひとつには当時修復に使った石材場だ。割れている巨大な岩は透明だ。石材には引きずられた後がある。もうひとつは当時レンガを焼いたかまどだ。これらのものを見ているとついつい当時どうやってこんな巨大なものを作ったのかと哀愁に浸ってしまう。多くの労働者が故郷を離れここで終日、苦役にかられていたのだろうか?
城壁の上に立ってみると遠くの峰まで万里の長城が続いている。くねくねと続くそれは天にまで続くはしごの様だ。ここからわたっていけば天まで届いてこの手に雲を触れそうだ。しかしずっと歩いていくとあることに気がつく。それは長城には終わりがないということだ。来た道を望み、前の長城を望むとまさにここの長城は「残」だと実感する。崩れ落ちてはいるが、もとあった長城がどのような物であったか感じ取れる。
ここのエリアの環境も悪くない。周りの景色は限りがない。遠くの山も近くの峰も木々に覆われている。細かいところに目をやると青と紫の花々が風に揺れている。谷のところでは鳥のさえずり声が聞こえる。近くに目をやると鮮やかな蝶々が飛んでいた。突然涼しい風が耳元を通りすぎていった。
悠久の数百年が光のごとく過ぎ去っていった。しかし万里の長城はいまだここに残っている。骨格だけを残して。
住所:延慶区八達嶺鎮東溝村
バス:德勝門で919路に乗り西拨子で下車,徒歩3キロで到着。観光バスが毎朝前門楼東側から発車している。往復90元/人
マイカー:京藏高速道路八達嶺長城口を出てると標札があるので,標札にしたがっていくと到着。
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