草場地芸術区は、以前にも紹介したことがある。今では世界の現代芸術エリアとして観光地にもなっている「大山子798芸術区」から北東へ車で5分ほどの場所に位置し、ギャラリーやアトリエが急増中のエリアである。798が工場をリノベーションしたものがほとんどに対し、こちらは新しく建てられたギャラリーも数多く見受けられる。また798はギャラリーが集中しているのに対し、草場地芸術区は草場地区内にさらに、いくつかのギャラリーエリアに分かれている。ギャラリー区間は少し距離があり、地図もないのでお目当てのギャラリーを探すのもひと苦労である。まだまだ休憩できるカフェもほとんどないので、真夏や極寒の冬に行くのはかなりの覚悟が必要かと思う。
こちらはレンガ造りのたくさんのギャラリーが集積された地区になる。建物のデザインやギャラリーサインも統一され、その中に現在アートのギャラリーやアトリエが入居している。建築外壁のレンガが赤色にペイントされた窓枠がデザインのポイントになっている。
これからの草場地の発展を見越してか、このエリア内を歩いていると、レンタルギャラリーという看板をいくつか見受けられる。ここが798のように発展していけば、家賃の高騰は確実である。それを見越した人々がすでに物件をどんどんと押さえていっているように思われる。こちらは先ほどの赤いレンガのギャリー群に対して、灰色のレンガで統一された無機質なデザインの建物にガーデンを備え付けた建物が密集している。こちらはまだギャラリーが入っていない。残りはアーティストのアトリエ兼別荘のようになっているようだ。
「ShanghART」は798や上海にもギャラリーがあり、たくさんの若手アーティストの作品が展示されている。 「BOERS-LI GALLERY」は倉庫をリノベーションしたギャラリーで、中国人のアーティストの作品が中心に展示されている。入口のブルーにペイントされた扉とその奥のアーティストの名前が書かれた真っ白な壁のコントラストがいい味をだしている。「ART HOUSE」はコンクリートとガラスを使用したモダンな建築の中にギャラリーが入っている。ギャラリーは2層になっており、1Fは天井が高く開放的で大きな作品が展示されている。
ご紹介したように、ここ草場地芸術区には中国だけでなく、海外のたくさんのギャラリーやアトリエが集まり、アーティストが日々作品の創作に取り組んでいる。さらに至る所で工事も行われており、これからますますギャリーが多くなっていくことだろう。今はまだそれほど知られておらず、訪れる人も数少ないので、ギャラリーではじっくりと作品をあじわうことができるだろう。草場地区は新しく建てられたギャラリーと地元の人々の昔ながらの住居が入り交じり情緒あふれるところになっている。この雰囲気を味わいにくるのもおもしろいかもしれない。しかし、難点はカフェなどもほとんどなく、ギャラリー区の間は道路もまだまだ整備がされていないところだ。そのため、何かお目当ての作品展がある時に訪れるのがいいのではないだろうか?
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