1987年にユネスコによって『世界の文化遺産』に登録された「故宮」、全称「故宮博物院」、または「紫禁城」。現存世界最大な木造建築群である。敷地面積は72.5万平方メートル、東京ドームおよそ15個分。この膨大な敷地は中国最後の二つの封建王朝、明・清の皇居として使われ、500年間の間に24人の皇帝がここで暮らし、国を治めていた。明の時代は一度焼却されたが、清の時代は再建され、修築を重ね今に至った。建物自体が文化財として一般公開している。さらに数多くの国宝がこの中に保存され、展示している。
明・清の時、北京一高い建物として皇帝の権威を示していた。ここでは、即位・成婚など皇室にとって重要な式典のほか、古代文人にとって一番重要な科挙最高試験も行われた。大きな城は「外朝」と「内庁」に分かれ、皇帝の仕事と暮らしの場でもある。「外朝」の中軸線には大和殿、中和殿、保和殿といった高い建築物があり、ここで大臣たちと面会し、国家権利を行使した。「内庁」には乾清宮、交泰殿、坤寧宮といった宮殿があり、皇后と妃らはここで暮らしている。
今は博物館として、毎年多くの観光客が訪れている。四季に渡って違う風景が楽しめるのもここ故宮の魅力。展示品はいずれも皇室で使われる品々で、当時最高の技術が詰まっている。美しい風景、精巧な文化財、長い歴史が感じ取れる建物、これらすべてが故宮が持つ魅力だ。北京旅行の時、ぜひ故宮に行ってみてください。
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