北京のランドマークである「鳥の巣」の外壁は灰色の鉱質のような鋼網と透明な膜材料で覆われて、屋上は完全なる防水建築となっています。室内の芝生のニーズは透明な屋上から透き通った日差しで応えます。観客の数に合わせて、スタンドはさまざまに変化します。オリンピック大会期間の臨時席はスタジアムの最上部にあり、観客全員がはっきりと競技場を見届けることができます。合理的な区域区分けがなされており、入口、出口、人の流れいずれも問題ありません。
また、「鳥の巣」はどうやって「グリーン五輪、科学五輪、人文五輪」北京オリンピック三つの重要テーマを執行するのでしょうか。「鳥の巣」は、構造的には「グリーン五輪」、つまり「環境に優しいオリンピック」という理念を非常に重視して作られました。処理された雨水を利用して、スタジアムの植物に水をやったり、エアコンの冷却用水、トイレの水にも使われたりします。年間
5万8000立方メートルの雨水を処理出来る設備があり、大量の水を節約することができます。競技場にある面積約8000平方メートルのサッカー場の土壌資源を利用して、国家体育場の冬季の暖房、夏季の冷房へエネルギーを提供します。国家体育場は自然光線を最大限に活用すると同時に、屋上には130キロワットの発電能力を持つ太陽光発電システムが設置されました。このシステムはセキュリティーにも応えられ、「科学五輪」の面では、著しい成果を上げました。また、「鳥の巣」に使われるすべての鋼材は中国国産です。絶え間ない研究によって、国内外で通用する最先端の鋼材を開発しました。「鳥の巣」の頂部ではETFEとPTFE膜構造の新型材料を使用しています。二重膜は風雨を遮るだけでなく、会館内の光線を和らげる効果も持ちます。これによって、観客がより観戦しやすくなりました。「鳥の巣」の内部では、観客席は三階の構造となっています。毎階の収容人数は約3万人で、独立した避難システムを備えています。もし事故があった場合、8分間以内に9万人全員が避難できます。短時間でこれほどの人数を避難させられるというのは、国際的にも初めての建物です。
「人文五輪」の理念に従って、身体障害者に対する考慮もなされており、国家体育場内に多くの施設が配置されています。車椅子のための専用区域がふた階あり、
200台収容できます。視野は全て最高です。その他、衛生的で最先端なトイレも備わっています。交差感染を防止するために、全て非接触型の用品を採用しています。
視線の確保についてです。全建築は巨大なネット状構造を通じてつながっています。内部に立て柱は一つもありません。観覧席は何の遮りもないお碗形で、視線距離は
140メートル以内です。このような均一で連続したネット状の形態は観客がすばらしいの視野で観戦でき、スポーツマンもより速く、高く、強い目標に向かって努力しようと励んでいます。
また、「鳥の巣」の建物の質と機能は高く評価されています。「鳥の巣」は
2008年中国建築工程魯班賞、第八回中国土木工事詹天佑賞、2009年イギリス王立建築家協会金賞を受賞し、北京当代十大建築にも選ばれました。北京市国有資産経営有限会社と中信集団が連合して投資し、建設と運営部門が国家体育場有限会社です。
このように、運営モデルは、以前の国家による直接的な投資運営のモデルを変更し、社会的法人が投資運営する、商業化した新しい運営モデルに変わりました。
2008年の北京オリンピック、パラリンピック期間中は、開会式と閉会式、陸上競技がここで行われました。そのうち、48の金メダルが誕生しました。開会式の当日、会を視聴した人数は40億に達した。2000年の歴史を持つオリンピック文化と、5000年歴史を持つ中華文明とのぶつかり合いは、人類のページに、新しく輝かしい一章を書き加えました。
北京オリンピックはこの「鳥の巣」という華やかな舞台において、すばらしいパフォーマンスを見せました。ライトアップされて真夏の夜空に浮かび上がる「鳥の巣」はとても美しいです。「鳥の巣」はるつぼのように中華民族の過去と現在、東と西を融合しており、記念碑のように国家繁栄と民族団結を刻んでいます。さらに「鳥の巣」は生命の巣のように、人類の未来への希望をかけています。祖国の今までの歩みに寄り添い、勝利と光り輝く未来を目指して進んでいます。
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