切り絵、中国流にいえば剪紙となるが、彫り物、陶磁器など中国の旅の帰りのお土産は豊富で多彩である。大量生産のものもあるが、手作業で一つ一つ丁寧に作られているものも多いようだ。今回紹介する「北京京城百工坊」は、まさに民間芸術、伝統技術が凝縮した世界である。
この建物の中は30室ほどに区切られている。「葫芦坊」、瓢箪(ひょうたん)のことである。ひょうたんは、水や酒を飲むグラスとして使われたり、水をすくう生活の道具だった。乾燥した表面に絵を書き、飾り物として、珍しい民芸品になっている。この部屋には、たくさんのひょうたんがぶらさがっていた。 「泥人形坊」。これは泥で作る人形や動物類の制作室である。京劇の役者の顔面を並べた人形もここで作られていた。
それぞれの坊では、商品の即売もしている。おそらく、町のデパートやホテルのお土産コーナーより、遥かに安く、いいものが手に入るだろう。百工坊そのものの入場料は必要ない。古い建物を利用した博物館と紹介したが、オリンピックに向け改築が決まっている。そのときには40000平方メートルと、今の3倍以上の規模になるそうだ。
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