秋は読書の季節。北京の旅先でユニークな書店を訪れてみるのも素敵である。北京には西単にある「図書大厦」、王府井にある「王府井書店」など超大型の書店があるが、圧倒的な数の点数をそろえた総合書店とは別に、限られた良書のみを扱う、「本のセレクトショップ」のような書店もある。その代表が、「単向街」。この書店は、ジャーナリスト、建築家、作家など本好きの13人の有志が資金を出し合い設立させたもの。店内に置かれる書籍の数は限られるものの、選択眼には定評がある書店。北京の知識層の間で、いまどんな本が読まれているかを知るには、とてもよい書店である。
「単向街」は、06年の設立当初、北京の遺跡公園である「円明園」の敷地内にあり、北京の建築家の手によるセンスある店舗デザインが評判になった。現在は引越しをし、北京東部の大型の公園「朝陽公園」近くにある「藍色港湾」(英語名はSOLANA)と呼ばれる大型のショッピング&エンターテイメント総合施設のなかにある。店舗のあるのは、「藍色港湾」のなかの南側、朝陽公園に面していて、太陽の光がはいり、自然の息吹が感じられる店舗である。この店舗も気持ちのいい、ゆったりとした作りである。大型書店はいつも人であふれているが、「単向街」は、静けさが特色。店には知識人のファンがついていて、時には有名アーティストや作家などと、店内で遭遇することもある。
「単向街」のセレクトは、売れ筋のベストセラーというより、「読み応えのある良書」というテーマに基づき、かなり厳選されている。扱うジャンルは、文学作品の小説、ルポルタージュ、思想、評論、建築、デザインなどのジャンルが中心。旅のエッセイや、ユニークな視点のガイドブックなどもあり、時には大型の総合書店の店頭にはないものも発見することができる。
「単向街」の2Fはカフェになっていて、本を選んだあとは、2Fで一休みするのも素敵である。このカフェでは、ほぼ、毎月、映画監督、作家、ジャーナリストなどを招いてのイベントがあり、人気を集めている。設立年から続いているイベントは、累計300回を超え、「単向街」の人気の理由にもなっている。土曜日の午後、開催されることが多いので、もし居合わせたらのぞいてみるのも。中国のなかでも知識人が多いことで知られる北京の雰囲気を感じることができる。
住所:北京市朝陽区朝陽公園路6号院藍色港湾11号楼水岸街RS-16号
電話:5905-6973
営業時間:10時~22時(無休)
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