今日は、この北京人民芸術劇院・人芸についてご紹介する。
「茶館」、「雷雨」など昔の作品から、「天下一楼」「北京大爺」など近年に創作された作品まで60年に渡って、北京人民芸術劇院の人々は素晴らしい作品を数多く残し、中国新劇界において重要な役を果たしてきた。人芸はなぜ、人気が衰えないのだろうか?
人芸の練習場には、「劇比天大(劇は天より大きい)」という4文字がかかっている。これは初代の院長で、中国で最も有名な近代劇作家・曹禺(そう・ぐ)が書いたものである。
彼は1995年に書いた本の序文で、「人芸は多くの経験を持っているが、最も重要なのは、劇に対する芸術家の愛や、粘り強い芸術家らの精神だ。どのような社会状況においても、高いレベルの劇院でいるのは、高尚な精神が必要だ」と言っている。
劇の愛好者・王肖は「中国国家話劇院国話劇場の田沁鑫監督を訪問した。彼女は人芸が演ずる北京は、中国の有名な劇作家、老舍が描いた当時の北京をそのまま伝えている。この都市が出来てから、経験した様々な光と影が、只、新劇を通してのみ見ることができる。人芸は自らの演目を通して民族の心を表現し、「北京味のある劇」を創り出した」
伝統を受け継ぎながら、新しいものを作り上げていくことも人芸の人々は考えている。実際、新しいものを求める歩みが止まることはない。80年代、全国を沸かせた演目「絶対信号」を始め、「狗儿爺涅槃」、「知己」など新しい作品はいずれも、新たな足跡を残した。
王肖は「私のような古くからのファンは、年毎に『茶館』、『雷雨』など昔の作品を見るたびに、新鮮味が薄れ、新作の登場を期待しています」と述べた。
人芸ははっきりとした演出理念を持ち、様々な困難に立ち向かい、多くの人材を養成した。
人芸には、こんな伝統がある。アンコールの時、すべての出演者が舞台に出て、観衆に感謝の意を伝える。もちろん、みな熱烈な拍手喝采を浴びる。
曹禺元院長は常に、人芸を「ラクダのように歩み、いつまでも意気昂揚な精神を持ち続けている」と評価している。60年を経て、北京人芸はこの精神を堅持しつつ新しい未来に向かって歩んでいきる。
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