北京の北部にある中堅ホテル。中心部からちょっと離れているので観光にはやや不便ながら、地下鉄の駅から歩いていけるし、周囲にはショッピングセンターもある。北京で初めて庭園型の露天風呂を設けた温泉ホテルだと聞いて訪ねてみた。
温泉施設があるのは敷地奥。入浴料は89元(約1250円)と、日本に比べれば高い。水着を持っているかどうか確認されたので、ちらっと水着を見せたらニッコリと更衣室に案内してくれた。
老舗だけあって更衣室は手狭で設備も充実しているとはいえない。入浴後の化粧コーナーは1人分だけで、しかも立ったまま利用するようになっている。サンダルやバスタオルのレンタルは入浴料に含まれていて、水着さえ持っていれば手ぶらで大丈夫だ。
街中の温泉なので全くといっていいほど期待していなかったのだが、外に出たら目の前に黄色い湯をたたえた大きな露天風呂があり、その色と開放感にちょっとビックリした。回りには新興の高層マンションが見えるのも北京らしい。大浴槽の回りには動物の打たせ湯?があり、パンダは分かるにしてもコイ、ペンギン、カエルというちょっと不思議な顔ぶれになっている。しかもパンダの目つきがちょっと怖い。やはりキャラクター物は日本のが一番かわいいな~と思う。
浴槽の中にプラスチック製の寝椅子みたいなのがあり、そこで家族連れの奥さんが顔に白いシートパックをしてなごんでいるのが微笑ましい。日本だったら、温泉プールで顔パックはないよな~。そこまで和めるところなんだと、ある意味感動する。
この大浴槽の脇には熱めの小浴槽がある。さらに庭の奥まったところの階段を上ると、内湯が4つほどあった。この内湯は写真で見ると、日本の温泉のように見えるかもしれないが、どれもこれもみな水着で入る。まったりとつかっていたら、浮き輪をしている子どもが入ってきて水しぶきを私の顔に浴びせていった…。
中国らしさはほかにもある。浴槽の傍らのテーブルには熱湯の入ったポットが置いてあり、冷めないように頻繁に交換していた。お茶の道具を持参すれば、お茶を飲みながらゆっくり風呂に入れるってワケ。湯口で51度あるお湯はスベスベ感もあり、温泉らしさは十分だ。露天に比べたら鮮度も良好。ついつい『これでハダカで入れたら…』と思ってしまう私は、どうも日本から抜け出せない。
右手の建物はプール棟になっていて、25メートルプールでガンガン泳いでいる体育会系と思しき人たちがいた。この人たちは温泉でまったりしている人たちとは全くの別人種に見えた。
従業員の人はとても感じが良い。露天風呂のところにサンダルを脱いでおくと、さっと向きを直してくれるし、受付の人も筆談で快く私の質問に答えてくれ、パンフレットも持ってきてくれた。温泉は地下2898メートルからくみ上げているそうでざっと3000メートルの大深度掘削になる。現地で入手した資料によると、北京周辺地域の温泉は掘削の平均深度が2000メートル超で、中には4000メートルなんてものもあるという。さすが大陸。
住所:北京市朝陽区立水橋甲二号
営業時間午前9:00から翌午前2:00
|